歴史

「4列目からスクリーンが見えない」映画館が閉まった1952年ロンドン、あの名物の霧の正体は…?

シャーロック・ホームズがガス灯の光をたよりに歩き、ディケンズの小説が冒頭からすっぽりと街を覆う——「ロンドンの霧」は、長いあいだ物語の情景として愛されてきた。ところがあれは天気ではない。街じゅうの煙突から出た石炭の煙が溜まっただけの、黄色く...
歴史

「爆弾は自分がどこに落ちたか報告できなかった」V1飛行爆弾に嘘の着弾報告を返し続けたイギリスの一手とは…?

撃った側が、自分の兵器がどこに落ちたのか分からない。第二次大戦末期にドイツがロンドンへ撃ち込んだV1飛行爆弾は、まさにそういう兵器だった。着弾地点を確かめる手段が現地の協力者からの報告しかなく、そしてその協力者は、ほぼ全員がイギリス側に取り...
歴史

「盗んだ16万ドルを、襲ったその銀行に預けに行った」1798年アメリカ初の銀行強盗、犯人の足がついた理由

銀行強盗が捕まる理由はいろいろあるが、「盗んだ金を、襲ったその銀行の窓口に持っていったから」というのは、さすがになかなか聞かない。しかもこれ、アメリカで初めて記録された大規模な銀行強盗の話である。舞台は1798年のフィラデルフィア。事件は、...
自然・科学

「発表2週間前に上司室へ呼ばれ、名前を変えろと言われた」スピルバーグの名を冠するはずだった恐竜

「この恐竜には、スピルバーグの名前を付けるつもりだった」——1993年、アメリカ・ユタ州で見つかった大型の肉食恐竜が、映画『ジュラシック・パーク』の公開直前になって急に名前を差し替えられた。理由は新しい化石が出たからでも、分類が変わったから...
自然・科学

「頭のもやの正体は、回収されなかったゴミの中を脳細胞が泳いでいる状態か」眠らなかった夜に脳で起きなくなること

徹夜明けの、あの独特の頭の重さ。目は開いているのに考えがまとまらず、同じ行を三回読んでもまだ内容が入ってこない。あれは「疲れているから」という気合いの問題ではなく、脳の中で毎晩おこなわれているはずの作業が、一晩まるごと飛ばされたせいかもしれ...
文化・社会

「浜に流れ着いた樽を開けたら、見たこともない酸っぱい赤い実が詰まっていた」オランダの島に北米の味が根づくまで

浜に流れ着いた漂着物が、そのまま島の名物になることがある。オランダ北部の島々では、砂丘のくぼ地に北米原産のクランベリーが野生の状態で広がっていて、ジャムにもジュースにも菓子にも使われている。島に語り継がれているところによれば、そのきっかけは...
歴史

「猛吹雪で山に置いてきた核電池が、翌年には消えていた」1965年ヒマラヤ、CIAとインドの共同作戦…今も見つかっていない

山に置き忘れたものは、たいてい持ち主のところに戻ってこない。ただし、その置き忘れたものが原子力電池で動く監視装置で、置き忘れた場所が世界有数の難峰の山頂近くだったとしたら、話はまるで別の重さを持ちはじめる。1965年、アメリカとインドが本当...
自然・科学

「この現象、世界では日本人研究者の名字で呼ばれている」木の年輪と氷の柱が残していた太陽の記録

約14,300年前の空で何が起きたのかを、いまの私たちは年単位で言い当てることができる。記録を残した人間がいたわけではない。そのとき生えていた木が、その一年ぶんの年輪の中に、当時の空気の成分をそのまま閉じ込めていたからだ。※注:太陽嵐とは、...
技術・発明

「引き上げたとき、艇に残っていた空気はあと12分だった」水深480メートルからの生還が今も破られない理由

海の底から引き上げられたとき、その艇に残っていた呼吸できる空気は、あと12分ぶんだったという。1973年の大西洋で本当に起きた話で、しかもこの救助は50年以上たった今も「人がこれより深いところから生きて助け出された例はない」という記録のまま...
歴史

「3年で3倍にしろ」と言われた男が「1年でやります」と答えた…ソ連の一州が食肉生産を3倍にした方法

上から「3年で3倍にしろ」と言われたとき、いちばん危ないのは「無理です」と言う人ではなく、「1年でやります」と手を挙げる人かもしれない。1959年のソ連で、実際にその宣言をして、そして本当に数字だけは達成してしまった地方幹部がいた。翌年、同...